鈴木くんとトリツカレ男

先日、母からメールが来た。

「鈴木くんがダ・ヴィンチの表紙になってたよ！」

鈴木くんて誰？

と返すと、

「えー！もう好きじゃないの？鈴木くんだよ？鈴木健くん！」

とね。返ってきましたよ。
「もう好きじゃない」とかそういう問題か？

「健くんは今でも大好きだよ。でも、好きなのは鈴木じゃなくて、佐藤健くんだからね。」

「あー。そっか。お母さんも何か違う気はしてた」
違う気はしてたのかよ。

でも、最近ダ・ヴィンチを買ってなかったので健くんが表紙だということは知りませんでした。ナイス母。で、今日ようやく買いました。

今回、健くんが読者のために紹介お薦めしてくれる一冊は、いしいしんじの『トリツカレ男』でした。

トリツカレ男！

これは、キターと思いましたね。小説の『トリツカレ男』は読んだことがないのです。
でも、演劇集団キャラメルボックスの舞台「トリツカレ男」を観たことがあるのです。仕事で。まぁ、ここまでは別によくあることでしょう。

しかし、この舞台を観て最後は涙は止まらなくて。一緒に観に行った雑誌編集者の方に、「○○さんって、ピュアなんですね」と言われたのです。

生まれて初めて、「ピュア」という褒め言葉(？)を受け取ったのが舞台「トリツカレ男」。
そして、健くんがお薦めしているのが『トリツカレ男』。

キターと思ってもいいよね？ダメか？
でも、

最大の富はわずかの富に満足することである

って、さくらまやちゃんが伊坂幸太郎の本で読んで好きな言葉だって言ってたし。
こういうわずかな富つーか共通点を幸せに感じるって大事ですよねーってことだな。