『悪の教典』読了ー。

『悪の教典』読み終わりましたよ。最後までだれずに面白かったです。

やっぱりハスミンの殺しっぷりが面白すぎて思わず笑ってしまうのは自分だけでしょうか。

"悪人"や"悪魔のような男"ではなく、最初から最後まで一貫して"悪"であったのが見事だったと思います。まさに、悪の教典。

性善説の反対は性悪説と言いますが、この本に限って言えば、"悪"の反対は決して"善"ではないと思いました。

じゃあ、『悪の教典』での"悪"の反対ってなんだろう。
"善悪を併せ持った人間"なのかなと思ったりします。たぶん"善"だけでは、"悪"の反対にはなりえない。
どっちも持ち合わせた人間らしさ、人の心に共感する力が、この本での"悪"の反対かな。

とにかく、登場人物のほとんどがあれなことになってしまうので、万人にはおすすめしませんが、『バトル・ロワイアル』(本のほう)をエンターテインメントとして楽しめる人には、かなり楽しめる本になっていると思います。

あんまり、力まず構えず読むと、ププッと笑ってしまうかもしれません。ていうか、そういう人が自分以外にもいますように・・・。